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完成までの工程を考える
線画やおおよその色合いが決まったら色をのせていく工程を思案します。
何故色を重ねる順番を思案する必要があるかと言うと、色そのものの隠ぺい力が弱く、上に重ね塗した色が、下地の色の影響を受ける場合があることと、背景からハイライトまで色をのせる順番をきちんとしないと対象物の境界の塗りが甘くなる場合があるからです。
下の色の影響を受ける場合というのは、水彩絵の具や日本画が当てはまります。
水彩画の場合は色を重ねると色が汚くなるので、できるだけ色を重ねないようにします。重ねずにきちんと色を塗るためには対象物の輪郭をきっちりと塗る技量が必要です。
ウェットオンウェットという紙に適度な湿り気を持たせて色をのせる方法であれば、乾くまでの時間が稼げるので、色ののせ方をシビアに考える必要は薄れます。それでも隠ぺい力はゼロですので、輪郭に対する技量が甘くても良いということだけです。ただこの技法であれば、すべての輪郭はぼやけるのでシャープな絵は描けません。
日本画の顔料は下地の色をほどよく通すので、最終の色合いを出すために、どのような色を重ねていくのかという考察が必要です。
油絵の具はかなり隠ぺい力を持っていますが、それでも溶かす油が多く、塗りが薄い状態で、黒の色の上に白をのせると、少し色が鈍ります。色を重ねる順番を無視して良いと言うわけではないです。
上記最終的な色合いを出すための色を重ねる順番の他に、対象物を描く順番があります。
基本的な順番は最も遠いものから近いものへ描き、最後に最も色の明るい部分(ハイライト)を入れるというものです。
この順番で描くことにより、対象物の輪郭周辺の塗漏れなどをかなり防げます。
背景を白で対象物だけ描く場合には、対象物をいきなり描いても構いませんが、背景を含む複雑な階層の絵の場合は、この描いていく順番をきっちりとしておかないと仕上がりが悪くなります。
先にメインの対象物を描いて、あとで背景を描く方法は、背景の線のつながりや面のつながりが不自然になりやすいです。
ついメインの対象から描きたくなりますが、ぐっとがまんで、最も遠い部分から塗っていきましょう。
隠ぺい力の高い油絵であれば、下地の色を、上に塗る対象物に少しかかるくらいまで塗っておくと、完全に輪郭部分の塗漏れを防げます。
仕上げとして最後に最も明るい部分を塗ったり、白のアクセントをちょっと入れるのがたまらなく楽しいです。
まさに絵が活きてくる瞬間を感じます。
風景画の色を重ねていく順番の例  
 
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